ニュースでの出来事

 3月5日(月)の夕方のニュースで、こういう話題があった。

 京都・大覚寺の敷地にある大沢池で、遊覧船の運行上邪魔になる水草を何とかしようと草魚を放したのだが、あっという間に水草は食べ尽くされ、それどころか池の周辺の木の根まで掘って枯れさせてしまう被害が出てしまった。

 景観を守ろうとした寺院側は、釣り人を雇って草魚を捕獲して探知機を取り付け、次に約6000万円つぎ込んで学者や有志での協力者による研究・調査の末、草魚を群れで捕獲する作戦に成功したのだが、話はここで終わらなかった。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2001aug/15/16.html

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2001aug/19/06.html

 まず、捕獲された草魚数十匹のうち10匹は池に再度放たれ、今度は水草を増やしすぎないように、食べ尽くされない様に囲いやポット式にして植え替えて、伸び過ぎた部分だけが草魚に食べられるよう仕向けたのである。

 つまり、大沢池の敷地で適度な数に絞り、不要な水草だけを食べさせて住まわせる処置を施したのである。そして、今回の計画に協力した京都嵯峨芸術大の教授の一言に感心した。

 「自然は壊したり変えるのは短時間で可能だが、復元するにはそれ以上の大きな時間が必要だ」

 「単に悪害が出ただけで駆除という一方的な結果で終わらせるのではなく、共存を図れる様に頭脳を働かせる事が知能を持っている人間の考え方ではないだろうか」

 という言葉である。僕の考えでは、確かに人間側の一方的な都合で生かしたり殺したりという単純な考えとは違い、変わった新しい発想だと思える。また、人間の頭脳によって生物の生態を都合の良い様に利用するというのは良い考えなのではないかと思う。しかし、ハブ対策のマングースが引き起こした悪害という典型的な失敗事例もあるので、簡単に行おうとするよりも、更なる研究と考察が必要だろう。

 最後に、このニュースの話題が終わった後、ハッと気が付いた。

 捕獲され、再放流された以外の数十匹に登る草魚は一体どうしたのだろうか?ひょっとして寺の坊さんが率先して埋め殺したとか、焼き魚にして近所の犬の餌にしたとか…?

 どうやら、僕はこっちの想像の方が豊かみたいです。

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