奇襲!木工屋

 9月6日、就職活動の帰りに

「折角和歌山市内まで出てきたからひとっ走りするか!」

と気まぐれに思ったので、行き先を木工屋に決めて吉備まで走る。昼御飯は食べていない。取り敢えず気が向いたから走ってみる。探せば見つかる筈だと思ってひたすら42号線を走る。

 その後、何とか店を見付けて到着。突撃用意は調ったので進入開始!「頼もう!」と態度だけは大きく店に踏み込む。客は他にはおらず、僕一人だったので店内を何度もクルクル回りながら親方本人のいる前で聞き込みはおろか、無礼千万・単刀直入な話を切り出す。

 *実は店内突入から帰宅までの間一切自分は素性を明かさなかったのである。分かる人なら分かると思うが、普段なら「岩出に住んでる大学生の亀田ですけんども・・・」とかほざくのがいつものやり方だがしませんでした。それは、水戸光圀の様に素性を聞かれるまでは答えるのは伏せておいた方が面白いかな?とは思っていたし、いきなりぬけぬけと名乗るのも押し掛けみたいであったので何も知らない通りすがりを装いました。(とはいえ、面接の帰りはスーツ姿だからそんな格好でルアーショップに入る奴も変だわな)

 とりあえず、取材という事で色々お話を伺おうとしたが、遠回しなのはめんどいからいっちょストレートな会話で行ったれや!!と思って煽る様な無礼な聞き方ばかりして色々お話を伺いましたが、そんな僕の意に介したように、またストレートな返事が返ってくるので調子に乗って聞き続けました。しかも半分笑いながら・・・。

*会話内容はここでは公開できません。悪しからず

 でも、ストレートに聞いてストレートに答えてくれたので遠回しにもなることなくはっきりとした会話ができましたが、2時間近く居座っていた自分に重大な危機が訪れました。「空腹」です。面接の帰りから何も食べていません。ましてや飲んでもいません。喋りすぎて声がかすれて力が抜けて来ました。そういう事で退散しました。俗に言う「冷やかし」をして帰ってしまいました。

 家に帰って何か食べて落ち着いた後、

「店には行った時買おうと思って奴買って帰るの忘れてた!!」

 後の祭りでした。買い物はまた今度という事で・・・。

 木工屋さん、隠密取材にご協力ありがとうございました。