MFTカップ参戦記

出発編

 7月19日(木)、23時20分に家を出て砂川に向かい、T君を拾って後にM君を迎えに八尾まで行く。のんびりしているようだが、時間が圧倒的に足りなかった。というのも、今回の小森ダムは池原・七色よりも更に遠いと知り(情報提供:池原常連のとぐちさん調べ)、余裕で着く事が困難となったからである。更にはナビが壊れていて道も全く分からず、一時は間に合わないかと思ったが、少しの遅刻程度で小森ダムの集合場所に到着する。

7月20日(金):海の日

 到着後、のんびりとする余裕もなく準備に追われる。何とか間に合わせて開会式・出船する。今回僕が組み合わせで同船させてもらったのは田中さんという方でした。(T君は誰だったかな?忘れた)・(M君はKENSUKEさんとペア)

会場の様子

 いざ出船、最初はスタート地点付近の岸辺や大きな岩回りに居着く魚を叩く作戦に出る。田中さんが大岩回りを丁寧にダウンショット攻撃、開始5分以内で25〜28を釣る。問題児の僕はといいますと、岸に向かってARMSポッパーを投げていました。結局一回魚が飛び出してきただけで後は沈黙。その一方で、田中さんはどうしても捕れない40センチに一旦見切りを付けて移動を提案、自分も了承する。

しかし、どうしたことかエンジンが掛からない!最初は僕の掛け方が悪いのかと思ったのだが、田中さんが仕掛けても掛からない。急遽スタート地点に戻ってエンジンの分解・修理をする。その間僕はT君とM君に電話したり、川に立ったままで、小魚が足を突っつきに来る感触を楽しんでいました。結局燃料がパイプに詰まっていたそうでした。30分〜40分遅れて再行動!

 今度は中州橋の真下の岸壁へ移動するが魚の気配はない。次に反対に下流へ下る。ブイのある手前のカーブ地点に魚がたまっていたのだが、釣り上げることはできなかった。その反面、田中さんは子バスと戯れていた。そのまま少し岸沿いに上って攻め続けるが、田中さんがキーパーサイズを取る。僕はいつもと変わりなく・・・。

 その後、一応最下流と設定されるブイまで行き、流木地帯を攻めてみるが失敗に終わる。結構良型がゴミの下にいたりしたのだが・・・。それからこの場を後にして上っていくが、田中さんが途中に大岩が沢山沈んでいるポイントを見付けたのでいざ勝負!田中さんが30センチサイズを釣っただけで、自分は不発。その地点より少し上のウィード地帯に上っても不発は続く。

 終了1時間半前からスタート地点付近の対岸と、朝最初に来た地点を攻めるが、やっぱり自分は魚にお会いする事なく田中さんが4匹目のキーパーを釣った位である。

検量、それは競技終了

帰着後の様子 検量の様子

 結局キーパーどころか、何の魚にもお会いする事なく終わってしまいました。さてと、検量&結果ですが、3位から優勝者ですが、3位は5匹で2550kgの九鬼覚さん。2位は5匹で3860kgの木尾寛昭さん。優勝者は5匹で4480kgの吉ノ元茂樹さんでした。その頃、自分は表彰式の後参加賞をもらってはしゃいでいました。

 結果報告を聞いて気付いた事、それは、「20人前後の人間が参加していながら、僕一人だけが何の魚にも触れる事が無かった!!」という事である。ある意味で「さすがは自分!どこへ行っても自分は自分、こんな自分を誉めたい位です。」と誇らしげな反面、少し悲しかったり・・・。

検量中の撮影に応じてくれました 表彰式の撮影を撮影

その後が問題児

 表彰が終わった後、みんなは舟の片づけをしていました。僕は手が空いていたので川に入って遊んでばかりいました。片づけを手伝おうと思っていたのですが、買いたいの仕方が分からなかったので車に搭載する時に力仕事で手伝えばいいやと思ってました。

 そんな帰り支度の最中でも一人勝手に川ではしゃいでいると、川に家族連れの車数台と馬鹿でかい舟を積んだ車がやって来ました。そのボートは6〜7名乗りの大型(と呼ぶのかな?)で、自分たちが乗っているボートを比較するとまるで、犬と馬くらいの差があるように思えました。更にそのボートは「暴れ馬」でして、かなりの馬力を擁しており、ひとたび走れば凄い波が押し寄せ、川辺にいた自分は濡れてしまいました。それどころか、岸に半分上げてあったボートまでもが波の煽りを受けて大きく揺れ、岸辺に上がろうとした自分は舟に挟まれてしまいました。幸い、怪我には至りませんでした。舟に乗ってる連中は自分達の楽しみでこっちの被害を顧みない態度だったので、正直憎しみと敵対心が湧きました。あんな幅の狭いダムで高馬力の舟を動かすとは常識外れな・・・。奈良ナンバーの「たんけんくらぶ」とかいうステッカーの貼った車は今後ともマークしてやろうと心に決めました。結局その舟の有り余った行為にMFTの方(ワインレッドカラーの車に乗っていた方)から注意されているのを見て少し気が晴れた気がしましたが、あの連中の目は反省などしていなかった様に見えました。むしろ、「ここは釣り人だけの場所じゃねぇぞ!」と言いたそうでした。しかし、我々は水上にいて釣り船ばかりで独占しているわけでもなく帰り支度の途中でしたし、場所に合わない舟を人のいる水辺付近で使った事に抗議したという事に気付いていなかったのが悔やまれます。

帰り道

 舟の積み込みを手伝った後、さすがに自分は疲れ切っていたせいか早く帰りたい一心でMFTの方々より先に別れを告げてダムを後にしましたが、来た道を引き返すのは恐くて嫌だったので新宮方面に抜けてキャンプのできそうな川は無いかな?と探しながら帰ろうとしましたが、どこかで道を間違えて熊野川沿いを下り方面に走っていました。その時に水難事故現場に遭遇しました。それから道を間違えた自分達は古座川・那智方面に通じる未舗装の道を走り続け、7時半過ぎに古座に脱出ができたので、空腹を解消すべく的場(去年古座に引っ越して中華料理屋兼民宿を経営している)の元に身を寄せて食事をした後に42号線をひたすら走り続けて11時半に家に帰り着きました。

 当初の予定では後輩二人を送って行く筈でしたが、時間も遅かったしくたびれていたので翌日送りました。

 振り返ってみると、釣りをした後に和歌山県をほぼ一周しているといった小さな冒険をしていました。それを除けば大会の方はとてもいい環境で楽しくみんなで釣りができたと思います。遠かったけれど行ってみて良かったと思います。

 最後に、「裸足で一日いたから、足の甲が日焼けして数日痛かった!!」です。

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