七川行き2002

 7月19日(金)、仕事が終わってから会社の近くにある南海フェリーターミナル駅でサターン君と合流。紀南へ向けて出陣!

 自分としては、1年と少し振りの七川行きであり、学生時代には年に一度は行かないと…とまでいわしめる一番好きな釣り場のダムであり、ゆったりとできる場所でもある。

 とりあえず、日が出ているうちにできる限り南へ進む。仕事が終わってから家に一度戻ってから夜0時に家を出る案もあったが、連休前であったし、夜走る事に家族が賛同しなかったのである。とりあえず、昼間はあちこちの店が開いているもんね〜等と言う割には、一気に古座まで進んでしまう。本当に仕事で疲れてんのかいな?

 予想(自分の計算)以上に早く古座に着いたので、とある漁港でメッキを狙ってみる。古座は南だから、さぞ今でも結構なサイズが…と思った僕は大馬鹿野郎でした。メッキらしき魚はいるものの、物凄く小さいのである。言わば、「豆アジ>小ギル」程度である。

眠そうなツラはご愛敬

 1時間粘ってサターン君は10センチあるかないかの穴ハゼと、僕は20センチ前後のフエフキダイそっくりな魚1匹ずつでした。職場にメッキが出まわってない事すら忘れてたよ…。その上、魚の名前も分かってないし…。魚市場勤務が聞いて呆れる有様でした。(涙

 日没を迎えたので、とある国民宿舎でお風呂に入り、古座で中華料理屋兼民宿という無茶な経営をしている友人の家に身を寄せて夕食&休憩を取る。僕は酎ハイ一杯で上機嫌になり、友人の部屋を借りてZZZ…。起きたら午前0時半でした。

 それから、出発の3時まで友人の家で暴れる。狭い部屋だ…。

 7月20日(土)、3時に出発。七川へ登るのは比較的道が広くて険しい道のりが短い古座ルートを使って登る。うーむ、今までで一番安全に感じることができたよ…。去年は助手席の谷川さんが道の悪さにぎゃあぎゃあ言う位でしたからね…。

 4時にはダムに到着。1時間程仮眠してから桟橋手前まで移動して車を停める。朝もやの中でそこで気付いた事は、

「今までで一番人が多かった」

 という事です。学生の頃は平日でしたっけ…。ま、それはそれでおいといて、立ちこめる朝もやと山間部では明け方によく降る雨の中でお湯を沸かして朝食作り!予定では道中のコンビニでおにぎりを大量に用意してくる筈が、今回より道無しで来たので、少しの食料と僕のキャンプ用品鞄に入っている食料を使う事に決定。朝からカップラーメンとインスタントコーヒー、悲しい、悲しすぎる…。

 一方、サターン君は僕より先に朝食を済ませて岸から魚を狙う。カップラーメンを食べながら彼が小バスを釣って喜んでいる後姿を見ながら、「さすがは”Mr.小バス”だ」と感心。この勇姿を谷川さんに見せたくなりました。

 僕が食べ終わる頃にはレンタルボートの準備が整い、レンタルの客は早々と出て行きました。(出遅れやんけ!)我々もかなーり遅れて出船。とりあえず、七川でのMyセオリーとポイントへ進んで釣り始める。

 去年、谷川さんが大爆発した事を覚えていたので、ここへ来る前にT君から「レディフィッシュ」を頼んで用意していたので早速実戦投入する事に…。そこで初めて衝撃を受ける!!レディフィッシュって所詮はワームじゃねーかとたかをくくっていたのですが、動きがとても良い!しかも、少し早めに首振りやジャーキングにバスがついてくるではありませんか!そして過去最速で1匹釣る。サイズは20センチ弱だが、ここへ来て開始30分以内、しかも2投目で釣ったのは初めてなので嬉しかった。

前半の我々の状況

 それ以降はお互い小バスの応酬が続いたが、僕は大型でも表層付近まで近付く奴がいる筈だ!と思い、依然として表層付近を攻め続けていた為に、釣れても小バス続きだったが、サターン君はやや深めに落としてみる事で徐々にサイズアップし、遂に43センチを釣る!つまり、魚を誘う作戦の自分と、魚のいる層へ近付けてみるという事が分かれ目となった。

ファイト一発!(余計脱力 この日最大のサイズ、大当たり!?

 お昼になったので休憩する。この時、陸に上がる直前、来ていた宇戸さんに気付かず通り過ぎる。一旦陸に上がってヘミングの兄ちゃんにアドバイスを伺いに行く。困った時はここの兄ちゃんに助けを求めるのが賢明なのだ。

 ヘミングの兄ちゃんにアドバイスを伺った所、

 「この時期に大型を狙うなら、ポイントを絞る釣り方よりも回遊を狙った方が良いらしく、ポイントには小バスの方が多くて大型は少ない。ならば少ない大型のいるポイントを絞るよりも、大型になればなる程少数になるが、回遊する集団(スクール)を多く見つける方が効率が良い。しかも、七川の大型は回遊する傾向が多い」

 との事。なら、回遊してくるならどこかで待ち伏せするのが良いかと訪ねると、

「それだけではダメで、魚のいる層をしっかりと把握しておく事が重要」

 と言われました。つまり、魚にとって居心地の良い所へ届くように仕掛けないと魚は釣れないという事だそうです。つまり、

 最上の層は高水温・高酸素、中層は低水温(適温)・高酸素、最下層が低水温・低酸素であり、現時点では1の層に小型や活性の高い魚がいて、2の層には大型が定着して回遊しているとの事。更に、

 「バスという魚は流れに対して右回り(だったと思う。確か流れに対して一定の方向で泳ぎ回修正がある)という事も頭に入れて待ち伏せる」

 という事を教わり、勇んで再出撃するも、午後から強く吹き始めた強風の前に無力な姿を晒す。さすがに兄ちゃんも風は計算がいだったらしく、昼からの話を聞いて苦笑い。

 一日が終わって印象深かったのは、

 1:岸に忘れた客の弁当は誰のか?と訊ねまわるヘミングの兄ちゃん。お仕事外とはいえ、頭が下がるサービス精神です。

 2:弱っていたのか、自分達の目の前数Mの水面で漂うようにして浮いていたバスをトンビが一瞬にしてさらって行った。

 3:舟に揺られて食べるおやつは美味しい!

 の3点でした!午後17時には、山を下って家に帰りました。おしまい。

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