十津川紀行2002

〜山中にて悪戦苦闘!一番惨めだった男はー!?〜

 今回、秋のサークル活動の場としてサターン君が選んだ地は、奈良県十津川村(だよね?)にある「二津野ダム」という場所でした。11月3日、午前二時前に自宅を出発し、3時過ぎには国道24号線と五條市の168号線の合流する地点で待ち合わせをしてから共に行動する。しかし、夜中の山中は走りにくい。真っ暗で道がくねっているので尚更である。七川に比べれば危険度は低いが、距離的には長いと感じられた。

 5時頃に今回レンタルボートを依頼したバスポイント二津野に到着するが、僕の意見で言うと、

何て目立たないレンタルボート屋なんだ!?

 というのが正直な感想。それとも自分には十津川温泉街しか目に映っていなかったのだろうか?とりあえずボート屋が開くまで車内で睡眠。ZZZ・・・。6時頃に起こされて舟降ろし場に移動。眠いし寒い・・・。

 今回のレンタルボート屋であるが、自分が最も興味を持ったのは、「舟をリフトで降ろす」という機能である。この十津川温泉街は所々の崖上に建造物がある。よって舟はリフトで垂直に降ろされるのであった。

 とりあえず、さっさと準備して舟を出す。・・・その前に、今回の参加者は、T君・サターン君・T(2)君と僕の四名。船舶免許取得者は僕とT君なので、二手に分かれて、僕とサターン君、T君とT(2)君という形で舟を出した。前半は上流方面へ行く事にした。

遠くから撮影 貴重な1匹

 開始早々、T(2)君がブイらしき物付近で最初の一匹を釣り上げる。サイズ的には30センチ後半だろう。この一匹で皆の士気は上昇したのだが、それからは何の音沙汰もない。手を変え品を変えてポイントを変えても状況は一転しなかった。

 更に天気もややこしくなってくる。朝は快晴で、所々に見える紅葉が綺麗で良い雰囲気だったが、時折雨がパラつく始末、11時前後には風が段々と強くなる一方だった。そういう訳で少し早めにお昼休憩を挟む。

 休憩中は反省と状況打開の話し合いが続く。舟屋の話だと、「最近は殆ど釣れていない日が続いているが、下流の方が少しだけマシ」だそうである。「小学校前」というポイントと、温泉街下での温泉混じりの生活排水が落ちている所でそれぞれ1匹釣れたそうではあるが・・・。しっかし、生活排水は嫌だなぁ〜。

清流を臨む風景 一生懸命な姿

 余談ではあるが、このダムの水質は特に綺麗だったので驚いた。場所によっては底がはっきり見えるので何とも言えぬ感動があった。もう少し暖かかったら飛び込んでしまいたい位の清流だった。また。山野も綺麗で、さえずり飛び交う野鳥やいきなり現れては吠えてばかりの野良犬、けたたましく吠える猿達が我らを迎えて・・・。とにかく大自然に囲まれました。

 夏にキャンプしに来ても良いねぇ〜。シーズン中は人が多そうだけど・・・。

緑豊かな山々 船着き場に漂っていたアロワナの死骸

 後半からはパートナーチェンジする。気分転換も兼ねてという意味である。僕の方に乗ったT(2)君は後半開始直後一気に下流まで行き、登りながら日当たりの良くて風のない場所を細かく探って行くがなかなか釣れない。しかし、バイブレーションを引いていた彼に20センチの小バスが釣れる。うーむ、お見事と言いたいが、釣れていない僕にとっては悔しいな〜。

 その後自分たちの近くに来たT君も小バスを1匹。釣れていないのは僕とサターン君だけか・・・と思ったが、後の報告では彼も何とか釣り上げたそうで、僕だけが何も釣れない有様で取り残されてしまった。参ったな・・・。

何とか釣れた二匹目

 その後も必死の抵抗を試みるが、無情にも時間だけが過ぎていった。結局夕方、T君が釣った魚(オイカワ?それともワカサギか?)が本日最後の1匹となる。気温も心も寒い・・・。終わってみれば、ついに自分だけが敗北者となってしまった。何も釣れていない分、交通費が高くついたな〜( ̄△ ̄;

最後の一匹

 余談:今回、後悔した事は、「帰りに温泉に入って来なかった」事でした。折角遠出してきたのに勿体ないね。でも、いつか次に訪れたら温泉に入ろうと思ってます。だから、ここは夏場が釣りやすそうな場所だから、来年の夏に旅館を予約して釣りをしたり泳いだり、温泉入ってみたり等と一人旅の計画でも立てようかな?

おしまい