七川行き2006・春

 本来なら、「個人釣行だろ!」と言われると思うのですが、書く事が少し多いのでこっちの扱いにしてみました。

 まずは、5月10日(水)の午前4時にAlways02号君と合流して家を出発しました。ここんところ僕はまともに釣りをしていないし、各HP管理人達は最近破竹の如き勢いで好調を見せている上に、今年はこの時点で自己サイズ更新者が3人も居る現状に"僕も何か釣らなきゃ!"と思うのは当然の事。

 そう、助手席に座る02号君も今年の"自己サイズ更新者の一人"なのだからプレッシャーは十分!前から天気が悪いと聞いていても、決行して彼まで苦しい道のりに巻き込む羽目となったのです。

 午前7時。家を出て丁度3時間で到着。高速道路が南部まで延長されているのが大きいね。この時点では雨はパラパラしていました。着いた時、我々を暖かく迎えてくれたのは、一羽のアヒルでした。(笑

 8時。ようやくボート屋が営業開始。ボートの予約の連絡が抜けていたので、今日は客が居ないと思ってのんびりしていたそうです。ひでーお話だ。

 すぐさま舟を用意してもらって出船。後でも言いますが、この日は終始この七川ダムには我々二人しかいな状態でした。それを怪しまず、誰も居ない、しかも釣れそうな天気だー!とはしゃぐ我々は、愚か者以外の何者でもなかったのです。

 何だか、無性に風景を撮りたかったので、一枚適当に撮影。ぱちり!

 雨の緩い序盤、早速02号君が30センチ半ばのサイズを釣る。しかし、僕がカメラを取ろうと思った瞬間に「小さい」とばかりにリリース。写真を撮り損ねてしまう。(TT;

 それから、少しばかり後にも02号君が1匹追加。今度は写真撮影に成功!今年に自己記録を塗り替えた彼にとっては、まだまだサイズが不満らしい。ならば、この調子でドンドン行こう!と思ったのですが、午前9時半〜10頃より雨と風が段々強くなり、釣りどころか舟の状態維持が困難となる。気が付けば、一気に7から10メートルは流されるありさまである。

 一方、開始時より表層/中層をメインに狙っていた僕も、これ以上は無理だと判断。そこで、一人取り残されている僕は必死に食らい付いて結果が何よりと思って底を狙おうとする。

 が、2004年の夏以降からテキサス・リグとかスプリットショット・リグなどのワームによる底狙いが行われていないブランクと、今も吹き荒れる強風によって全然イメージができておらず、着底しているのかアクションができているのかさっぱり分からず悪戦苦闘する。リグで底を取る感覚が分からないので、こんなに難しかったっけ?

 11時前にエンジンが動かなくなったので一度船着場へ戻ってエンジンを直してもらい、その間に食事。今回は車に食料をまともに積んでおらず、たまたま僕が車に積んでいたアルファ米にお湯をかけて戻し、レトルトカレーを温めて食べる。わびしいけど、空腹を満たすには十分だった。

 舟も直ったし、食事も取ったのでもう一頑張り!と気合を振り絞って再出撃する。しかし、雨と風は相変わらず吹き続ける。水の澄んでいるポイントを探して進んでは見えるバスを狙ってはみるものの、反応は良くない。

 仕方が無いので、今日の前半で手応えのあったポイントを何度も往復して続けるが、それ以上の成果はない。そのまま、時間切れで引き上げる結果となってしまう。

 せめてもの救いは、終了直前に何とか20センチ後半を1匹釣る事ができたという事だった。終わってみれば、僕が1匹・02号君が4匹で、サイズは40センチを満たすものは無かったという結末であった。

 それから、山を降りて古座川方面でアオリイカを狙う予定ではあったのだが、荒れた天気のせいで中止となり、そのまま宿泊先へ向かい、そのまま一日目を終える。

 5月11日(木)、午前3時半に一旦起床。外の様子を伺ってみると、相も変わらず風雨が強く吹き付けている。結局4時頃に宿を出て新宮方面へ進む。家に帰っていないから、仕事は当然欠勤。こんな天気で家に帰れるかいな。

 新宮を通過の際、公設市場で(正式名称はやたら長いから覚えていない)トイレを借り、少しの間公設市場を見学する。こんな時くらい、仕事の事は忘れろよ、自分・・・。

 とりあえず、市場で昨日消費した食糧も買い込んでから北上して本宮方面へ進む。市場の人に教えてもらった事だが、南部・田辺方面への行き来は、中辺路を通過した方が早いらしいので、従ってみる。結果、とても走り易く、30分以上の短縮が可能だった。今度から古座へ行く時は、42号線でなくこっちを通れば早いわね。

 そうして、南部・田辺方面へ抜けてきたのは良いが、雨は一向に止む気配が無い。あちこち回ってはみたけれども、雨のせいで良さそうなところは無かった。

 02号君が、一番期待のできる漁港があるというので、そこへ向かう。ここで雨の弱まるのを待ちながら辛抱強く釣りをする。彼がアオリイカを狙っている間、僕はシーバス狙いで釣りを始める。

 次第に雨は止んで釣りがしやすくなったのではあったが、依然としてお互い何も釣れない。おまけに、近くの河口から泥の混じった淡水が流れてきたので海は茶色に染まって行く。漁港が染まりきって釣りができなくなる頃に正午を迎えて終了。岩出に向かって帰る事にする。

 昼過ぎに帰宅。・・・って、普通はこれで終わってしまうのだが、一旦荷物を片付けてから夕方二人で再三野池で釣りをする事にする。余程、今回は諦めきれない不本意な結果続きだった事が分かる。

 17時頃から1時間半ほど掛けて二つほどの池を回ってはみたが、結局釣れずに解散しました。これで、二日間にわたる釣行苦労劇は幕を閉じました。

 うーん、釣りができてすっきりしたのは良いけど、結果が出なくて精神的に追い詰められたのは事実です。むしろ、僕同様に02号君にも楽しんでもらうつもりが、思うようには行かず、苦労と気を遣わせたような気がして申し訳ないっス!

 とにかく、僕は七川には最低年一回は行くつもりだから、02号君とは、今後も機会があれば「仕方ねーな」位で同行してくれると嬉しいな〜

 さて、今年はあと一回は七川に行くチャンスがあると思うので、その時には・・・と思います。今度は、サークルの連中とだね。

 おしまい。