たった一人の七川釣行

 えー、どう見ても個人での活動を思わせるタイトルでありながらサークルな扱いでの活動という分類に、エラく違いがでてるじゃんかよぉ!と思われますが、実際は間違っています.。

 勿論、個人の活動なんだけど、このシリーズは書く事も画像も多く使うのでこっち扱いにしました。管理人の勝手って奴ですね。

 さて、話を始めます。元々は数人で行く計画だったのですが、結局行くのが僕一人になった為に、5月10日(火)の夕方のうちに南へ行く事にして、古座町で中華料理屋兼民宿を経営している友人の所へ向かった。しかも、その友人はこの日の夕方僕の家に来ていて、同時刻に出発しました。

 ※その出発時、お互いの意思疎通のミスで、お互い「痛い目」をしてしまいました。気分は凹・・・。

 その後は、無事古座町にある彼の友人宅(店)に到着。着くなり即ダウン。(当たり前か

 5月11日(水)、午前5時頃に友人に起こしてもらい、七川方面へ登山。行く手には様々な試練もなく、半時間ほどで目的地の七川ダムに到着。ボート屋が準備にやって来る7時頃までは時間が十分あったので、次は朝6時頃に友人の家を出て来たら丁度良い位かな?とか思いながら食事にする。

 今回メインの食事となったのは、矢内食品の「冷やし月見うどん」でした。いつもは「山かけ出石城下そば」なんですけども、今回はこっちにしました。僕は山かけそばだけでなく、こっちの月見うどんも好きなんですよ。おいしいから・・・。この商品に関しましては、県内のスーパーもしくは市場で手に入ります。無い場合は入荷してもらえるように店に要求して下さい。

 さて、食事をしても少し時間に余裕があったので、改めてダムの状況を伺う。そこで僕なりに解析した結果、「去年とほぼ同じ状況」であると判断しました。だけど、今年の方が去年(2004年 5月12日)と比べて水位と気温が少しばかり低い事もはっきりとわかりました。

 さて、舟の準備か整ったところですぐに出発する。去年とほぼ同じ状況なら反省材料は生かせると思ったからだ。案の定、ポイントに着いた瞬間、それは確信に変わった。

 去年は増水で低い斜面にある草木が水没し、水中の障害物を形成しているばかりではなく、水面上に出ている植物もカバー状態になっていてポイントが多々あるように思えた事が大きな間違いでした。大きな理由は、そういうそこら辺にある草木の障害物へは小魚が逃げ込みやすいからバスはそんなポイントで魚を追い込む事が用意ではなく、機会も少ない。

 むしろ魚を追い込む為に適しているのは岩盤や大岩のあるポイントだった事が記憶に残っており、去年同行したT君もそれに該当するポイントで手応えを掴んでいたのを覚えている。それを踏まえていたので攻めるポイントは絞る事ができたので、無闇にダム中を駆け回る事無く時間毎に回る事ができました

 しかし、問題は二つありました。一つ目は最も適したアプローチと、二つ目は強風でした。各ポイントに行けば確実にバスは居たので、魚を探すという点では大正解でしたが、魚に口を使わせる事まで頭が回らずにあれこれと試行錯誤をし、時には食わせ損ねをさせてみすみすチャンスを逃して苦しみました。また、二つ目の強風がルアーのコントロールと舟を押し流すには十分な働きをしてくれていた為、ど真ん中にいてもすぐに気を抜けばポイントから流されてしまったり、岸に衝突したりと悩みの種を増やしてくれました。

 もうひとつ、去年と比べて水の濁りは少なくて、去年ほど浮いて来ているバスを見る事がなかったのも心理的に不安を覚えていました。まぁ、居るべき場所には四六時中居る事は分かっていたから、これはそんなに大した事じゃないけど。

 とにかく、食わせ損ねや強風に流されてポイント破壊等で疲れたので、一旦岸に戻って休憩しました。この時点で午後14時半。僕にしてはかなり長い事舟の上に居た事になってます。とりあえずは降りて気分転換なり〜☆

 その気分転換が役に立ったのかどうか分からないけど、落ち着いた頃に風が弱まってきたような気がしたので、すかさず再出撃して決めたコースを回りました。

 で、ポイントの一つであった「橋桁・1」でヒントを掴む事ができました。ここでは絶えず小魚が岸壁へ追い込まれて右往左往していたり、食いつかれた際に水面を割る光景が何度も見られました。だから、ここが最もバスに対して口を使わせる事ができるであろうと思う場所だと思って、最初は「レディフィッシュ」の3インチでスローな落とし込みをやっていて、反応の悪さに悩んでいましたが、いい加減今度はサイズの大きい目で早く沈めてみるかな?と思って「センコー」の5インチを投下。結果は変わらなかったのですが、ここで初めて自分のミスに気付きました。それは、ミスキャストしたセンコーを巻き戻そうと水面を引きずっていたら、どこからともなく大型のバスがルアーを巻き戻すよりも早い猛スピードで追いかけて来て、アタック!バシャーンというはっきりとした音と水しぶきを上げてセンコーを吹き飛ばして消えてしまいました。

 どーやら食い損ねたみたいなんですけども、この瞬間見た僕は、今までで一番激しいアタックを目の当たりにして興奮しながら足を震わせてデッキ上でへたりこんでしまいました。何せ、バスというよりも青物のような激しいアタックだったのですから、これは僕以外の人間が目撃しても絶対驚くだろうと思いました。

 そこで、「追いかけて来た」という言葉から「逃げる魚」でどうかな?という考えにして、ダメ元でいいから、試してみようと思い立って、偶然持ってきていたフックなし(僕に配備されてそのままにしてあった)の「じょーじ・S・ぶっしゅ」(以降略して「じょーじ」ね)をキャスト&気持早い目に巻いてみる。この際だから僕も何処まで通じるか試してみるかという「じょーじ」をテストするつもりで投げました。んでもって一投目から、

大当たーりぃ〜!!

 もう、おぢちゃんビックリ!先程と同じ大型のバスが何度も追いかけて来ては食いついているじゃぁありませんか!場合によっては、舟の真下まで追ってくるのだからたまりません!もう、この時点で、コレは行ける!十分やれるぞ!ってな事で、他のルアーに付いているフックを外して「じょーじ」に付けました。そして、その場所は一旦置いて次のポイントへ移動しました。

 ちなみに、「亀田専用じょーじ」のカラーリングですが、腹は白・背中は黄色という配色になっています。これは、単に視力の悪い僕が使う場合の視認性を考えての配慮です。黄色は雨の日に目立つから、小学校では傘は黄色という指定がありますよね?

 次のポイントも橋桁ですが、ここは「橋桁・2」とします。ここも先程から結構なサイズのバスが2〜3匹いるのでここでケリを付けようと「じょーじ」をキャスト!数投目、順調に泳いでいた「じょーじ」の姿が黒い影にさらわれました。要するにヒットです。これでようやく安心しました。しかし、ここで油断する事無く丁寧に掛かった魚に対応し、釣り上げる事にしました。

 この時点で、「0匹で終わらずに済んだよー!」という重荷が降りたような気持の方がはるかに強く、”「じょーじ」で釣った”という意義は二の次でした。(許せ、Always君達!

 「じょーじ」で釣った事もあって、見た感じでは結構な大物に見えたのですが、実際計測してみればざっと38センチでした。僕的には40〜45センチは欲しかったなぁーと欲の皮が出てしまったり・・・。そう思うと、最初っから「橋桁・1」で早く気付いて仕掛けていれば・・・という後悔の念もありました。

 その後も橋桁だけを行き来して「じょーじ」を投げ続けたのですが、動きに慣れられたせいなのか口を使わせる事ができずに時間切れの16時を迎えたので、釣りを終えて下山して友人の所へ戻りました。

 山を下りながら、次は絶対に7〜8月頃に来てやるぞ!と新たな誓いを立てました。この七川ダム、釣れても楽しいし、釣れなくても勉強になる事が沢山あるので、僕は毎年最低1回は訪れます。今回も結果は伴わなかったけれども、去年よりは結果を残して成長した気分でもあるし、良い経験をしたと思って十分満足しています。

 そんなところで、強制的に、おしまい!