管理釣り場へ行きまっしょい!

 今回の企画は、T君が大学を卒業してしまうから、卒業祝い記念を含んだ活動をしようという意図でサターン君が話を持ち上げたのがきっかけでした。そういう事で実行に移される事となり、3月27日(日)に滋賀県にある「朽木渓流魚センター」を活動の舞台にした一日が始まるのであった。

 だが、その前に今日一日がここから始まったと言っても過言ではない珍事件がありました。そもそも予定上では、T君組(隊員:Y君)と早朝に和歌山を出発して、それぞれ現地で合流する筈だった亀田組(隊員:Always01号君)は夜が明けるまで、

京都市内を迷走中でした。(格好悪いね

 というのも、僕の言い分として、車に積んであるナビ(昔付けていた物をカリブに付け直した)の御機嫌が宜しくなかったせいなのか、和歌山を出た途端に機能不全に陥ってしまった為に、我々の記憶と勘だけを頼りにして滋賀へ向かって北上したのです。ところが、京都東で降りれば良い筈が僕の独断で京都南で降りてしまった為に、「夜明け前の京都市中観光 〜開いていない観光名所の前を素通りツアー〜」としゃれ込んでしまいました。嗚呼、清水寺〜♪

 散々迷って走り回った末に、やっとの思いで国道一号線を見つけ、そこからも所々道を間違えながらも滋賀県に入り、その後も迷走を続ける始末。最早これまで!とばかりに立ち止まってT君にSOSを求める電話を発信する。幸い、我々が立ち止まっていた地点がT君の家の近所だったというおかしな偶然に助けられ、JR比叡山坂本駅で合流する事になる。やれやれ・・・。一安心してしまった亀田組に対し、その一方では、出発した所を引き戻されたT君はいい迷惑だったりするのでした・・・。

 合流してからはT君の後ろに続いて走り、無事に「朽木渓流魚センター」へ到着。着くなり車から飛び出しては、ふぅ、長い事運転したなぁ〜と背伸びをするが、状況はこれ以上まったりとはさせてくれなかった。何故なら、当日は管理釣り場の大会の開催日と重なってしまい、やたらめったら人がごった返す中に飛び込んで来たという事になってしまったのである。その瞬間、あぁ!もうどーにでもなっちまいな・・・とばかりにヤケクソになってしまいました。

 でも、さすがに釣りをしないで引き返す訳には行かないという事で、釣り道具を抱えていざ出陣!若い連中は丹念にタックルのチェックをしながら開場の合図を待つ。そして、運命の午前7時に今日一日の始まりを告げるアナウンスが流れた。若者達は、我こそは!とばかりに水際へ駆け込んでルアーを投げ始める。僕から見ても、ルアーを投げる喜び・見果てぬ魚への思いと期待が感じ取れる後姿であった。そんな光景を眺めながら、僕は一人で・・・

休憩室に入っておにぎりを食べていました

 こっちは本当の一番乗りです。管理事務所に座っているおばちゃんから、

 「アンタ、一体朝早くから何しに来たん?」

 等と、最大級の賛辞と思えるお褒めの言葉を頂きました。無論、光栄ですとも・・・。

 ここで、あえて言い訳をさせてもらいますと(本日二度目です)、長距離を走って来ている為に空腹である事と、花粉症でくしゃみの16連射と・・・(古いネタだなぁ)という事で、釣りが出来る状態でなかったのです。だから、自分の体が落ち着くまで待っていた訳なんです。自身の言い訳について清聴頂き、誠にありがとうございます。

 んで、彼らに遅れる事40分(実際はもっと遅かったろうね)、ようやく準備を整えて釣り場に入る。

立てる場所無いやん!?

 当然分かりきっていた事だが・・・。いきなり、立ち込める場所を探しながら、皆の調子を伺う事にする。皆は、聞くまでも無く声をかけようとしている僕を跡目にガンガン釣っているではないか!もう、おぢちゃんの出る幕はないね・・・。その時に、皆の証言によれば、Always01号君が80センチ前後のニジマスを釣り損ねたとか・・・。

 ここで今回特筆する事は、Always君は今回管理釣り場でのトラウト釣りは初めてだという事です。その割には、他の二人とか回りの客に比べるとかなりのハイペースで魚を釣っておりましたし、沈黙している間でも一人爆発していた事は記憶に残っております。

 彼は、ミノーなどの泳ぐルアーをあまり使わずにスプーンを「ある動かし方」で使う事によって、管理釣り場での定石を崩してミノー等に反応しなくなった魚に新しい刺激を与えて釣っておりました。これを見て、魚の知らない新たな一手がどれだけ有効か思い知らされました。後に、僕が釣った1匹も、これに習って釣り上げたのです。

 さて、肝心の僕ですが。いつもの事ながら全然釣れていません。魚が掛かっても手にするまでに針から外れてさよ-なら!という状態が3回ほど続いておりました。このままでは、僕は何も釣れずに終わっちゃうのかな?とも思えるほどでした。

 が、即席でAlways君の真似事をする事で何とか1匹だけ釣る事に成功しました。釣れたのは、やたら小さいアメマスでしたが、苦労した甲斐がある貴重な1匹でした・・・と言いたいんだけど、ここは魚がたくさんいる管理釣り場。この1匹じゃ、あまりにも惨めという有様です。

 何だかんだで、僕以外の連中は事の他調子が良く、Always君は63センチ程の大物を釣り上げていたり、入漁券の時間切れギリギリで大爆発を果たしたY君の喜び様と言ったら・・・。昼には全員(亀田は除く)、結果には十分満足して山を下りました。

 この管理釣り場では、一人10匹までの魚を持ち帰り可能なんですが、終了十分前で4人分(=最高40匹まで可能)に近い分だけ釣って確保ができました。それ程までに、後半のT君とY君の爆発は凄まじいものでした。

 その後は、少しの間琵琶湖に立ち寄ってからT君と別れ、帰りはY君を途中まで乗せて走り岩出まで帰り着きました。本当に、近頃僕の良い所が全然無いね〜☆

 毎年恒例の管理釣り場行きですが、遠征するのは大変ですがとても楽しいです。来年も皆のスケジュールが合えば行きたいですね。そう、大会とか人の多い時期を外して・・・ね。

おしまい!

 ※いつもながらの事だけど、後半は端折ってしまうんだよな・・・。