オールナイト・紀ノ川

〜一晩だけの過酷な(!?)釣り〜

 4月28日(水)、仕事を終えてから和歌山市駅でT君を拾い、明るい今夜のメインとなる戦場(釣り場)である紀ノ川・六十谷付近の下見に行く。少々迷ったが無事目的の場所に到着。まだ明るかったので、ポイントの下見をしてから車に戻り、日が傾くのを待ってから釣行に挑む!

 頃合を計らって車から飛び出し、仕掛けをしてポイントへ入る。我々はこのポイントで釣りをするのが初めてだったので、流れを考えながらルアーを投げたり泳がせたりするのに一苦労!ある程度のイメージが無ければルアーがどこへ行っているか分かったこっちゃない!序盤は全く話にならぬ有様でした。

 19時過ぎにY君が和歌山へ到着した知らせを受け、一旦釣りを止めてJR和歌山駅へ向かう。ここでちょっとした悲劇が僕を襲う!T君の手によって、後部荷台のドアで竿先を折られてしまったのだ!ま、悔やんでも仕方が無いからY君を迎えに行く。

 少々手こずったが、無事Y君を回収する。合流するなりこの男も「腹減った」の一言。アンタ大物だよ・・・。先程折られた僕の竿の事もあるので、市場方面に向かって夕食を取り、マルニシ釣具店で新しく竿を買い、その足で市場に戻って道具の整理をし、再出発を図る。売り場に車を乗り入れて道具整理をしていたら、会社の人が出てくる。休日の当番の出勤は普通0時なのに、現在9時。ちと早すぎやしませんか?

 体制を立て直した我々は、一度青岸で挑んでみるものの、どうやら外したみたいなので早々に諦めて六十谷に戻る。戻るなりすぐにポイントに入って0時頃まで粘るが、寒さと眠気に負けて一時車まで引き揚げる。ここで驚くべき事は、僕は車の後部座席を倒してフラットにして寝袋を敷いて寝ることができるようにしてあるのだが、先に引き揚げていたY君が見事にその場を利用して眠っていた。見事なバイタリティだ・・・

 3人車で眠りこける。僕には上着も掛け布団にする毛布は無く、(Y君が寝袋&ジャンバー2着を駆使して爆睡中!!)震えながら眠る。T君は後ろで広々とY君が寝ているので座席を倒せない有様。恐るべしY君!

 気が付けば4時。起きると既に他の釣り人がやって来ていたようで、近くに車が数台停まっている。すぐさま道具を揃えて出発!既にポイントには他の人が入っていた。しかし、我々3人が入って行ける余地は十分にあった。しかし、釣れないまま時間だけは過ぎて行く。おまけに、まだ夜は冷え込むので、全員手に力が入らない有様。ブルブル・・・

 日が差して明るみ始めた頃、右隣のオッサンが魚を掛ける!そのオッサンは十分な足場のある所まで行って魚を引き抜く。僕とY君は一部始終を眺める。そのオッサンが釣り上げたスズキは大体50後半〜60あるかな?というサイズだった。

 これで皆にやる気が再び起きたのだが、それも一時的なもので、結局諦めて退却を余儀なくする。

 岩出まで戻ってからは僕の家の近所の池でバスでも釣って・・・という魂胆だったが、皮肉な事に借り物タックルで僕が釣った子バス1匹で終わってしまう有様。

 一晩冷たい風に当たって疲労困憊の我々だったが、最後の力を振り絞って二人を駅まで送る。帰って来てから僕はそのままダウンしました。

 たった一晩という短い時間でしたが、丸一日釣り回っていたのと同じ位体力を使ったような釣行でした。ちなみに、今回写真は一枚もありません。

おしまい